マイナンバーカードを持っていれば、引越し前に原則として市区町村の役所(役場)の窓口で手続きをしていた転出届が、オンラインでできるようになりました(2023年2月6日から)。
引越しの手続きの何が変わったのか
従来は、引越し前に転入元の市区町村の役所(役場)に転出届を提出して転出証明書を受け取り、引越し後には14日以内に転入先の市区町村の役所(役場)に転出証明書を添えて転入届を提出する必要がありました。
2023年2月6日から、マイナポータルというサイトでマイナンバーカードを使うとオンラインで転出届ができ、転出証明書の情報は転入先に事前通知されるので転出証明書の受け取りは不要となりました。
その結果、引越し前に市区町村の役所(役場)に行かなくて済みます。
なおこの仕組みは引越しワンストップサービスという取組みの一部であり、将来的には電気やガス、水道についてもオンラインで住所変更の手続きが可能となる予定です。
転出届をオンラインで提出するときの注意点
転出届をオンラインで提出するときの注意点を紹介しますので、ぜひチェックしておいてください。
マイナンバーカードの署名用電子証明書が失効する
転出届をオンラインで提出すると、入力した引越す日(転出予定日)にマイナンバーカードの署名用電子証明書が失効してしまうことに注意しましょう。
署名用電子証明書は、所得税の確定申告書をe-Taxで送信するときなどに使います。確定申告書作成コーナーで確定申告書の作成は可能ですが、e-Taxでの送信はできないので注意しましょう。
引越したら早めに転入先の市区町村の役所(役場)に行って、署名用電子証明書の再発行手続きをしてください。
券面記載事項変更や国民健康保険、印鑑登録申請などの手続きも同時に行う
マイナンバーカードの券面には住所が記載されているため、新しい住所に変更する手続きが必要です。国民健康保険に加入している人や新しい住所で印鑑登録(実印の登録)などをする人は、転入届と同時に忘れず手続きをしましょう。
- 転入届
- 券面記載事項変更(マイナンバーカード)
- 署名用電子証明書の再発行(マイナンバーカード)
- 国民健康保険資格取得(適用開始)届
- 印鑑登録申請
なお、もし引越すことをやめた場合でもマイナンバーカードの署名用電子証明書は失効してしまうので、役所(役場)に相談が必要です。
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