ショッピング保険(動産総合保険)とは?

ショッピング保険 クレジットカード
ショッピング保険

ショッピング保険(動産総合保険)の概要

ショッピング保険(動産総合保険)とは、クレジットカード等で購入した商品が購入日(商品到着日)から一定期間内に壊れたり盗まれたりしたとき、年間一定金額(補償限度額)まで、商品を購入した金額または修理金額のうち低い金額が補償される保険です。

中古品でも適用対象なので、メルカリやラクマ、PayPayフリマ、ヤフオク!などをよく使っている人には特におすすめできます

実際に支払われる保険金は「商品を購入した金額または修理金額のいずれか低い金額-自己負担額(免責金額)◯◯円」であり、自己負担額があればその名のとおり自己負担しなければなりません

どのような購入が補償対象となるのか、購入してから何日間補償されるのか、いくらまで補償されるのか、どのような商品が補償されるのか、自己負担額はいくらかといった保険の内容は、クレジットカード等によって異なります。

本記事の最後(ショッピング保険(動産総合保険)の比較表)では、主なクレジットカードの保険の内容を比較しているので、ぜひ参考にしてください。

ショッピング保険(動産総合保険)の対象商品の例

ショッピング保険の対象となる商品の例は、次のとおりです。

  • 家具(布団やベッド含む)
  • 家電(ゲーム機含む)
  • 時計
  • 洋服
  • アクセサリー(指輪・イヤリング・ネックレス・ブレスレット)
  • ブランド品(バッグ・腕時計)

スマホが対象となるクレジットカードは、アメックスやイオンカードなどに限られているので注意しましょう。

ショッピング保険(動産総合保険)の対象外商品

ショッピング保険は、車やバイク、自転車、スマホ、コンタクトレンズ、メガネ、動植物、有価証券、乗車券、食料品、不動産などは対象外です。

細かい規定はクレジットカードごとに異なるので、詳しくはクレジットカード会社の案内ページなどで確認してください。

種別対象外商品
乗り物船舶(ヨット・モーターボート含む)
航空機
自動車
自動二輪車
原動機付自転車
自転車
雪上オートバイ
ゴーカート
ハンググライダー
パラグライダー
サーフボード
セーリングボート
ラジコン模型
携帯式通信機器携帯電話
PHS
ポケベル
ナビ
日用必需品義歯
義肢
コンタクトレンズ
メガネ
動植物動物
植物
金券等現金
手形
小切手
有価証券
印紙
切手
乗車券
その他チケット
食料品食料品
図書稿本
設計書
図案
帳簿
不動産不動産
不動産に準ずるもの
職業上の商品職業上の商品
委託購入商品他人より委託されて購入した商品

ショッピング保険(動産総合保険)を適用できる場合

ショッピング保険は、後述する適用されない場合を除いて適用できます。例えば、次の場合です。

ショッピング保険(動産総合保険)が適用されない場合

ショッピング保険が適用されるのは通常偶発事故によって生じた損害であるため、通常ではない事故、偶発ではない事故、そもそも事故とはいえない自然劣化等は適用されません

また、偶然であっても不可抗力については免責されています。

  • 戦争その他の暴動によって生じた損害
  • 差押えや破産など公権力の行使によって生じた損害
  • 自然消耗、自然劣化、自然変色、自然変質、自然腐敗、自然腐食、自然発酵、ねずみ食い、虫食い等によって生じた損害
  • 商品の欠陥によって生じた損害
  • 核燃料物質または核燃料物質によって汚染された物の放射性、爆発性その他有害な特性によって生じた損害
  • 故意もしくは重大な過失または法令違反によって生じた損害
  • 紛失または置き忘れによって生じた損害
  • 購入商品を加工した後に生じた損害
  • 機能低下を伴わない外観等の損害
  • 購入商品の電気的または機械的事故によって生じた損害
  • 詐欺または横領によって生じた損害
  • 地震・噴火、これらによる津波によって生じた損害
  • 台風・暴風雨・豪雨等による洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れ、落石等の水災によって生じた損害
  • 商品到着前に生じた損害

上記事由にあたるかどうか判断するのは、実質的には保険金の請求を受けた保険会社です。そのため筆者なら、対象外かもしれないと不安な損害でも保険金を請求してみます。

ショッピング保険(動産総合保険)の請求に必要な書類

ショッピング保険の保険金を請求するには、次の書類が必要です。

事故種別必要書類
破損事故保険金請求書
修理費見積書または領収書
売上票(お客さま控え)
(損害を受けた商品の現物)
損害明細書
(損害状況写真)
配送商品は受領証(到着日確認)
盗難事故保険金請求書
罹災証明および盗難届出証明書
売上票(お客さま控え)
損害明細書
配送商品は受領証(到着日確認)
火災事故保険金請求書
罹災証明および盗難届出証明書
修理費見積書または領収書
売上票(お客さま控え)
(損害を受けた商品の現物)
損害明細書
(損害状況写真)
配送商品は受領証(到着日確認)

保険金をスムーズに請求するためにも、壊れたり盗まれたりした日(損害発生日)からできる限り早く、請求手続きに進みましょう。

損害発生日から30日以内に事故受付デスクに連絡するのがおすすめです。

売上票が必要になる場合もあるので、しっかり残しておきましょう。

ショッピング保険(動産総合保険)の比較表

どのような購入が補償対象となるのか、購入してから何日間補償されるのか、いくらまで補償されるのか、どのような商品が補償されるのか、自己負担額はいくらかといった保険の内容は、クレジットカード等によって異なります。

比較するに際して、年間限度額については気にしなくてもよいでしょう。ほとんどの人は一度に100万円の高額商品を購入することは少ないので、高額な損害が生じることはないと思われます(自動車や不動産は対象外)。

アメックスは、スマホや日用必需品(コンタクトレンズやメガネ)も補償対象外として明記されていません。食料品も対象外とされていませんが、通常、食料品の金額は自己負担額(10,000円)の範囲内に含まれるので実質的に補償対象外となります。

アメックス・グリーン三井住友カード
ゴールド(NL)
JCB CARD Wイオンカード
参考リンクショッピング・プロテクション® お買物安心保険(動産総合保険)保険のご案内付帯保険
年会費
(税込)
13,200円相当
※月会費
5,500円
※年間100万円利用で翌年以降永年無料
無料無料
海外利用分参考◯
国内利用分
スマリボ登録で◯
参考◯
スマホ参考◯
タブレット参考◯
パソコン参考◯
メガネ
コンタクトレンズ
補償期間90日200日90日180日
自己負担額10,000円3,000円10,000円
スマリボ登録者は国内加盟店での購入分については3,000円
参考0円
※ただし5,000円以上が対象
年間限度額500万円300万円100万円50万円

JCB CARD Wには本来ショッピングガード保険(国内)は付帯していませんが、スマリボに無料登録すると自動付帯します。

JCB スマリボ 無料登録 ショッピングガード 国内 自動付帯
JCBカードは、スマリボに無料登録すると国内利用分もショッピングガード保険の対象となる。

注目に値するのは、アメックスとイオンカードはスマホが補償範囲に含まれるということです。壊してしまいやすい身近なものを補償してくれるのは大きな安心につながります。

三井住友カード(NL)、三井住友カード(CL)、Oliveフレキシブルペイ(一般)、プロミスVisaカードにはショッピング保険が付帯していません。

マイ・ペイすリボの特典・サービスとして「お買い物安心保険」が紹介されていますが、マイ・ペイすリボを利用してもショッピング保険が付帯することにはならないようです。(問い合わせチャットGIF

詳細ページを見ると、三井住友カード(NL)等はマイ・ペイすリボを利用するとショッピング保険が付帯するという記載は一切見当たらないことから、やはり付帯しないようです。

メルカードにショッピング保険は付帯していません。

PayPayカードにはショッピング保険が付帯していませんが、PayPayカード ゴールドには付帯しています。(PayPayカード

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